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2 NH3 + CO2 + 3 ATP + 2 H2O → NH2CONH2 + 2 ADP + 2 Pi + AMP + PPi図から分かるように、尿素の2つのNH2基のうち、1つはアンモニア由来、もう1つはアスパラギン酸由来である。また、カルボニル基は段階(1)で結合した二酸化炭素(正しくはHCO3-)に由来している。
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グリシンアミジノトランスフェラーゼ | ||||
Arg | Orn | |||
Gly | ||||
腎臓 | グアニジノ酢酸 | |||
S-AM 肝臓 S-AH |
グアニジノ酢酸メチルトランスフェラーゼ | |||
クレアチン キナーゼ |
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クレアチンリン酸 (ホスホクレアチン) |
ADP | クレアチン | ||
非酵素的 | Pi | 筋肉や 神経組織 |
クレアチンリン酸は高エネルギー化合物である。 代謝回転の激しい筋肉や神経細胞において, クレアチンリン酸はATPを再生産するための ”貯蔵物質”である。 休息中,ATP濃度が高いとクレアチンリン酸の 合成が進み,運動中は分解によってATPが供給される。 [解糖との関連] |
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クレアチニン | 尿へ |
尿素回路の代謝異常 |
アンモニアが高濃度になると脳のアンモニア除去系[グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(逆行)とグルタミンシンテターゼの2つ]に負担がかかる(尿素回路の酵素の不足は知能障害や無気力,無感覚などの症状を呈する)。また,グルタミン酸やその脱炭酸で生じるg-アミノ酪酸は神経伝達物質であり,脳はその影響を受けやすい。
アンモニアはグルタミン酸デヒドロゲナーゼ゛(アミノ酸の酸化的脱アミノを参照)の平衡をGluの方へ移行し、その結果、a-ケトグルタル酸量が低下してTCA回路や呼吸鎖を低下させる。
酵素 | 疾病 | 症状 |
高アンモニア血症I型 | 血中アンモニアとオルニチン濃度の上昇。脳症と知能発達不全。 | |
高アンモニア血症II型 | オルニチン値は正常。脳症と知能発達不全。 | |
シトルリン血症 | 血中シトルリン濃度の上昇。 | |
アルギノコハク酸尿症 | 尿,血液,脳脊髄液のアルギノコハク酸が著しく上昇。 | |
アルギニン血症 | 血液,脳脊髄液のアルギニン濃度が著しく上昇。 |
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